ワークライフバランスというもの

 

数ヶ月ぶりの有給が取れた。定期設定しているスマホのアラームをOFFにして、この時間に目覚めることの背徳感たるや。目を開けると水色の空が視界に飛び込んでくる。このベッドの配置にして良かったと心から思う瞬間だ。

こんなにお天気なら、もう少し早く起きてお布団干せばよかった〜でも明日も明後日も晴れだし〜まあいっか〜と言い訳し、惰眠を貪っている。お布団には申し訳ないが、今日までは私の体をダラけさせる役割を担ってもらおう。明日は思う存分日光浴させて、君をダラけさせてあげるからね☆

 

今月も仕事は辛かった。体力的にしんどいのは構わない。ただ、人間関係とか、自分の力ではどうにもならないことに神経をすり減らすのが、辛い。

年度末なので、1年間の人事評価についてマネージャー職の人と面談をする機会が増える。年初に立てた目標と、それに対する自己評価と、他己評価。私はこの手の話が、心底苦手だ。

自惚れたことを言うが、私は周りから期待されることが多い。そして、私はその周囲からの期待が、死ぬほど嫌いだ。

日課長と面談し、昇格について打診があった。来年度の私の役職を上げたいとのお話。同じ話が今年に入ってから3回目。そして、断るのも昨日で3回目だ。

私の勤める会社は、本人の意思があまり尊重されない。規模だけで言うと大企業ということがあり、個人の意見を全て取り入れていたら組織として成り立たないからだ。異動も昇格も、マネージャー職の鶴の一声で決まる要素が大きい。そんな中、課長がわざわざ私の意見を聞くようなことをするのは、課長の人となりだ。できるだけ本人の希望を叶えてあげたいという想いを持っている方なので、担当業務や異動について、本人のキャリアビジョンに沿っていなければ無理強いはしない。もちろん、本人のわがままばかりを聞き入れるなんてことはなく、当人の希望する業務があったとしても、実力が無いと判断すれば冷徹にNOと言う。そんな課長から打診を受けることは、とても有難いことだ。

裁量が増えたり、お給料が上がったり、昇格するメリットは多くあると思う。だが、一方で、任される仕事は量質ともに増え、周囲からの期待や責任も増す。そして、私はそれをこなせるほど、逞しい人間じゃない自覚がある。

賃金を得ている以上、割り当てられた仕事をやるのは当たり前だ。そして、それはできるだけ残業せず遂行するのが望ましい。この4年間、そう思ってやってきた。若年次という理由で与えられる雑用も、腹は立つが、全体で見れば誰かがやらなければならないといけないのならまあやるか、と割り切ってやった。9時から17時までの定時でやれるだけのことはやらなければならないと思うと、15時に近くのスタバで30分休憩するという同僚のスタイルは真似できないと思った。(性格の悪いことを言うと、30分スタバいった日に残業してるのを見ると、なぜ?という気持ちになる。)17時まで必死で手を動かし、出きるだけ早く退社して、家に帰る。自炊したり、貯め込んだドラマを見たり、アイドルを拝めたり。私にとって、仕事よりもずっとずっと大切な時間だ。

私の部署は残業時間が多く、人事部からも目をつけられているらしい。そのため、早く退社すると若干目立ってしまう。間違っているかもしれないが、課長が私を昇格させたい理由の一部が、ここにあるのだと思う。

たしかに部全体の業務量は多い。それを少ない人数で担っているので、1人ひとりの担当業務がそれなりに多くなる。そんな中、早く帰る人間がいたら、その人に少し仕事をスライドさせれば良いのでは?となるだろう。だが、その仕事をするには、私には社内的な権限が足りていない。だから、昇格させたいのだ。昇格すると残業できる時間も増えるので、ある程度仕事を回すこともできる。そうすれば、部全体の残業時間削減にも繋がる。

でも、それで良いの?思うのだ。もちろん課長は、私の実力を考えると今の業務だと勿体ない的なことを言ってくれるし、それは素直に有難い。だが、そう見えるのは、9時から17時まで文字通り死に物狂いで働いている結果なのだ。器用ではないので、毎日120%で働き続けて、やっと今の仕事が定時で回せている。その上で、量も質も増えてしまうと、きっと私はパンクしてしまう。そう思って、辞退を申し入れた。

また来週話そうと言われて昨日は終わったのだが、この話が続くと思うと気が重い。今年度異動してきた私にとても良くしてくれた課長には恩があるが、自分の大切なバランスを犠牲にするような選択を取ることはできない。社会人としてこんなわがままを言うのはどうなんだ、だったら別の会社に行けという意見もあると思うが、私は今の会社も、部署の仕事も嫌いではない。できるならまだ暫くはここにいたい。そう思っている。

全部を叶えたいなんて、やっぱり私はわがままなのだろうか。

 

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