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そうだ、課題、やろう。

ジャニーズ / アイドル / 肉 / TV / おいしいもの / Twitter(@yuki_0059)

人生3度目のオタ卒に失敗した21歳女の話 ~Hey!Say!JUMPツアーコンサート DEAR. に行ってきた~

電車に乗っている時、人間観察をする癖がある。「あの親子はこれからきっとアウトレットに行くんだろうな」とか、「休日なのに背広を着ている彼は仕事でトラブルがあったのかな」とか。自分と交わることがないであろう生活をしている人々の様子を見るのは、自分がその人の生活を疑似体験しているような気持ちになれるので楽しい。そのため電車内では極力スマホを見たりせず(たまに本は読むけれど)、周囲に注意を向けていることが多い。あの夜もそうだった。横浜から都内の家に帰る電車の中で、私はスマホを見たり音楽を聞いたりせず、約1時間、同じ席に座り続けていた。しかし、隣に座っていた人がどんな人か、その1時間でどんな駅を通り過ぎたのか、まったくもって覚えていない。なぜならその時の私の意識は完全に、2時間前に見た天使たちの集いを反芻することに集中していたからだ。

Hey!Say!JUMPツアーコンサート ”DEAR.” 横浜アリーナ1日目。約2年ぶりの天使達の集いに参加した私は、骨どころか魂までも天使達に抜き取られてしまっていた。

実は私、オタ卒しかけていました。先日まで親戚が住むロサンゼルスの家に1カ月程滞在していたため、ほとんどジャニーズメディアが断絶された環境に身を置いていたのですが、その結果、「なんだ、ジャニーズがいなくても世界は回ってんじゃん。」という当たり前のことを痛感してしまい、自然とジャニーズに固執しなくなっていった。1カ月前みたいにTwitterで情報を追いかけて寝不足のままバイトに行くことも、録画を消した同居人にぶち切れることもない生活。他者からの情報に翻弄されることなく、生活リズムを自分できちんと組み立てられる生活は思っていたより快適で、何より心地よかった。無意識のうちに、ジャニーズに触れなくても毎日を楽しく過ごせるようになっていた自分。まさかこんな自然にオタ卒できるなんて!!!と、嬉しくて母に電話したほどだった。しかし、せっかく手にしたJUMP魂のチケット。私が上京して初めて行ったグループのコンサート。これこそ何かの縁だ。彼等のこのコンサートを最後に、オタ卒しよう。社会人になる前に、親を悲しませない全うな人間に戻るんだ!!そう堅く決心し、大学の後輩ちゃんといざ、最後の現場へ。

結論から言います。甘かった。

行きの電車での私の荷物は小さなリュック1つ。しかし、帰りの電車で私が抱えていたのは、リュックの他に大量のツアーグッズが入ったバックが2つ。そのバックからは、きっと強く握りしめたからだろう、ロスで塗ってもらったマニュキュアのギラギラしたスパンコールがうっすら付いた団扇の持ち手が満員電車の中で顔を覗かせていた。 

またオタ卒できなかった。

だって山田さんの首はエロいし、知念姫のてへぺろはぎゃんかわだし、圭人の前髪センターはご馳走様すぎたし、中島さんのファンサ力の高さには敬礼したし、有岡さんのタンバリン姿が置物級すぎたし、伊野尾ちゃんの投げキッスファンサなんて初めて見たし、八乙女さんの冷たくされてもボケ続けるメンタルに射抜かれたし、薮先生の爆発した歌唱力には涙したし、ゆうゃの肩だしメガネ姿にはもう母性が爆発したんだもん!!(語彙力)もう「やられた!!!」の一言しかない。私の負け。白旗である。

きっと天使達が昔のまま「カワイイ」というフィールドにい続けてくれていたなら、今回のライブでオタ卒できた。子供の成長を見届けた親のような気持ちで、幸福感と満足感に包まれながら、それはそれは笑顔で卒業証書をもらうことができただろう。でも違った。天使達はとっくに進んでいたのだ、次のダンジョンに。勇者ヨシヒコと9人の冒険はとっくに第二章に入っていた。「カワイイ」というフィールドから、「かっこいい」というフィールドへ。私が知らなかっただけで、天使達は大人になっていた。読みが甘かった。大人の男性となった彼らの姿に骨抜きにされた私。「オタ卒できるー♡」なんてほざいていた私を嘲笑うかのように、今回のJUMP魂は全てが私の予想の斜め上をいくものだった。

山田さんが全演出担当の「仮面舞踏会」をテーマにした今回のライブは、初めから終わりまで、全てが一つのストーリーになっているように感じた。舞踏会へと誘われた少女たちは(※私は少女ではないが)、自分がそのストーリーのヒロインになったかのような気持ちになれる。そんな構成だった。Overtureが流れた後、仮面をつけて現れた9人の男性。1曲目でやっと彼らの素顔を拝むことができた少女たちは、2曲目で「ジュリエット!」と呼ばれて舞い上がり、3曲目で一人ひとりから「君がNo.1だ」と囁かれ、4曲目では9人それぞれの他己紹介を聞いた。もうすでにテンションは最高潮。しかし、ここで大学4年の穢れきった21歳は思った。「あれ、この流れ知ってる…?」そして悟った。これ、合コンだ。そう、ここはもはや神聖なコンサート会場ではない。17千人の少女(※繰り返すが、私は少女ではない)と9人のイケメン男性との合コン。やられた、自分、不利すぎる。周りには学校からそのまま来たであろう制服姿の女子高校生や、お揃いのふわふわワンピースを着て花冠を装着している可愛らしい女子たち。親気分で見に来たオシャレ度ゼロの自分、完敗である。

その後も右から左から口説かれたり、「僕だけを見て」なんて言われたり、バラを手渡しされたりして、「こ、こんなの私が知ってるおJUMPちゃんじゃないわよ…!!」ってずっと動揺してた。そんな中で「カワイイ」を維持して会場内を元気に走り回る知念姫と圭人にどれだけ救われたことか。息をする暇を与えてくれて本当にありがとう。

後半ではChiku Takuで時間の早すぎる経過に気付かされながらも、”How many jearousy?”とか「君だけのSUPERMAN」とか散々甘い言葉をかけられ掌で転がされた後、それでも「キラキラもっと光れ~」と励まされ、最後は「今日の僕も 明日の僕も 君しか胸の真ん中にいない」なんて親愛なる手紙を受け取り、別れを告げられた。合コン行って、9人全員の魅力をこれでもかという程伝えられ、それに応えようとこちらがどれだけ団扇を振っても最後は誰一人として9人のハートを射止めることができなかった。何だこれ。惨敗である。さらに終わった後はグッズ売り場に直行する始末。完全に「やっとオタ卒できる~♡」の私はいなくなっていた。

 

今回のツアーは、一人ひとりの役割とかイメージというものが明確化されていたんじゃないかと思う。というより、「山田さんの頭の中のメンバーのイメージってこれなんだ!」ということがはっきりと伝わってきた気がする。JUMPを知らない人も知っている人も、JUMPの魅力を再確認できる。そんな素敵なツアーでした。そしてダンス。Ride With Me 2016ver.も、新曲のFantastic Timeもすごく良かった。Chau#School Girlとは180度違う、かっこよさを前面に押し出している振付。これも私の中の彼らのイメージが変わった要因の一つだと思う。「これまでのJUMPの曲の中でいちばん難しいダンスかもしれない」とメンバーに言わしめたFantastic Timeを正面から見ることができたのは本当に幸運でした。 

ただ、MC中の天使達の戯れは相変わらず可愛かった。特に他メンバーのドラマや映画の番宣中にいちいちボケる八乙女さん。「え!?俺月9出れないの!?なんで!?」と言って山田さんに怒られた後、『僕らのご飯は明日で待ってる』に「僕はご飯役で出ます♡♡」「台詞は『ホカホカ~』だけ♡♡」のくだりは最高に可愛かった。飴ちゃんあげたい。あと、山田さんが平成生まれのジャニーズとして月9の初主演をするというくだりで「え、そうだったの!?」とマイクを使わず本気で驚くキャスター伊野尾。飴ちゃん。センターポジションをもらい、ついつい八乙女さんのお尻を蹴りそうになっちゃうと嬉しそうに話す岡本さん。飴ちゃん。薮っち先生に関しては、もう衣装の「ピー」の姿から。とても26歳には思えないよ。飴ちゃん。

また、オタ卒できなかった。今回こそ最後のチャンスだと思ったのに、天使達はいとも簡単に私をまたこの世界に連れ戻してくる。天使達に癒された幸福とオタ卒できなかった絶望を噛みしめながら帰宅すると、Jr.担の友人から一通のLINE

「少クラの収録当たったんだけど、行かない?」

私は打った。「団扇もって行きます。」

  

DEAR.(初回限定盤1)(DVD付)

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