私が「仕事が好きだ」と言える日はくるのか ~最大の憧れである前田敦子さんに倣って~

最近仕事がすこぶる忙しい。今年度から社会人2年目ということもあり、4月から担当業務量が増えた。というのも、私の所属する部署は慢性的な人員不足であり、新しい人が着任されれば1人辞め、ということを繰り返している上に、今年は異動で入ってくる人もいなかった。そうなると、必然的に1人でこなす仕事量が増える。私は4月から、これまで3人でやっていた仕事を1人で任されることになった。死ぬ。瞬間そう思った。

それからは嵐の毎日である。昨年のように「定時上がり~♪」「華金~☆」なんてスキップできる余裕はなく、終わらない仕事を残しては帰り、夜中に小人さんが終わらせてくれているわけもなく、翌日も苦行が続く。残業時間は昨年度の月平均の倍になりつつある。死ぬ。
泣いて帰る日が増えた。終わらない仕事、犯してしまった自分のミス、悔しさと悲しさとが入り交じった涙を流していると、どうしても心が沈んでしまう。助けてドラえもん

仕事に行きたくない仕事に行きたくない仕事に行きたくないいいいいいいいいいいい!
夜眠る前、呪うように祈る。明日が来るのが嫌で、今日に縋りつきたくて、録画していたドラマやバラエティを貪るように観るようになった。
そんな中、先日放送されたTOKIOカケルに、前田敦子さんが出演されていた。
私は前田敦子さんが大好きだ。前田さんこそ美の頂点だと思っている。高い声、美しい横顔、ため息が出るほど完璧なスタイル。そして何より、一度見たら忘れられない程の圧倒的な吸引力。自分の持ちえない全てを持っている彼女が最大の憧れである。

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初めて前田さんのことを知ったのは、中学3年生のとき。クラスの友人に第1回AKB選抜総選挙のガイドブックを見せてもらった時だ。見開きA3の紙面いっぱいに笑顔で写る前田さんを見た時の衝撃を、今でもはっきりと思い出せる。こんなにも「笑顔」という単語の見本になれる顔は他にない、そう思うほどに、私は彼女の笑顔に一目惚れした。
当時のAKBは、RIVERで初のオリコン1位獲得、初の紅白歌合戦出場等、まさにアイドル界の革命児としての頭角を現してきていた。当時私は中学・高校生だったが、同級生の誰もがAKBの推しメンを持っていて、学年1モテるサッカー部の男の子達でさえ、総選挙に数票投じる程の熱狂ぶりだった。
私も等しく熱中した。今や伝説の第3回選抜総選挙、アイドルの現実を知った西武ドーム。彼女たちが次々と作り上げるドラマに夢中にならないわけがなかった。埼玉スーパーアリーナ―での前田さんの卒業発表後、夏の東京ドーム公演、そして卒業公演に行くにはいくら積めばよいのか、高校生なりに必死になって考えたことが懐かしい。

私の前田さんファン歴はAKB時代から始まったが、卒業後の前田さんの方がより好感を持っている。それは、前田さんが「女優になりたい」という夢を叶え、そして、その人生を心から楽しんでいることが伝わってくるからだ。Instagramで覗かせてくれる彼女の日常は、たくさんの笑顔で溢れている。アイドル時代から広がった交友関係、女優としての数々の役幅。そのどれもが、彼女が「今の仕事が好きです!」という気持ちが伝わってくるもののように感じる。

彼女が「アイドルを辞める」という選択をしたとき、正直「もう輝いている前田さんを見ることができないのではないか。」という不安を抱いたが、それは間違いだった。アイドルを卒業した後も、前田さんはスターでい続けた。トップアイドルとしてステージの上に立っていたから前田さんは輝いていたのではなく、前田さん自身が輝いていたのだ、ということに気付くには時間はかからなかった。そしてその理由は、彼女が今の自分の仕事に誇りを持っているからだということに気付いた。

「求められるなら何でもやりたい。歌も、お芝居も。NOは無いです。」と言いきれる彼女を、憧れると同時に、妬んでしまう自分がいる。私が従事している仕事は、俗に言う「好きなこと=仕事」という方程式で繋げられるものではない。完全に、「仕事は仕事、好きなこととは別」と割り切って選んだものだ。だから、壁にぶつかってしまった時、自分を奮い立たせるのに膨大なエネルギーを要してしまう。「やりたくはないけど、やらなければならない」というギリギリの使命感だけが今の私の会社人生を支えているが、それはとても疲弊してしまう生き方だ。だからこそ、好きなこと、やりたいことを職業にして輝き続ける前田さんのことが、羨ましいのと同時に、妬ましく思ってしまうのである。

でも、そんな負の感情を軽く超えるほど、前田さんの笑顔が純粋に好きな自分がいる。TOKIOカケルに出演されていたときも、子供のようなあどけない笑顔、自分の素を出せる無邪気さ、そして、周囲を惹きつける圧倒的存在感。私の憧れの全てが、画面越しの彼女に詰め込まれていた。
好きなものを仕事にする人生を選ぶことはできなかったけれど、この仕事のことを少しでも好きになる努力をすることはできる。前田さんのように、胸を張って「この仕事をしている自分が好きです」と言えるように、私もこれから、仕事と向き合っていきたい。